きょうは動画を観ながら仕事をしてました。
YU-SDGsカフェ。
大学関係者や学生さんが、
ジェンダーフリーの実現に関して話をしてました。
その中で、
なぜ工学部では女性教員が少ないのか?
での議論。
で、
それに答えて、副工学部長、
理由その1 そもそも女子学生数が少ない。
理由その2 女性は負担が大きくて、あまり研究に時間が割けない。
的な発言をされてました。
私思うんです。
こういう議論をするときには、
ではどうすればいいのか、まで徹底的に議論すべきなんです。
チャットで、意見した工学部教員、
1/3が女性になるまで教員を採用すればいい。
いやあ、
非現実的なんですよね。
まず、
なぜ女性教員が少ないかといえば、
そもそも大学の教員になるには、
博士号が必要です。
工学部では少ない女子学生の中で、
博士に進学する割合は、男子よりもさらに少ないわけで、
しかも、全ての女子博士が大学教員を目指しているわけじゃないので、
そういう意味では母体が極めて小さいわけです。
しかも、
公募して研究業績で選考して、
男性博士でも狭き門なので、そこで勝ち残って、
工学部教員の1/3までを女性にするのは、
はっきり言って不可能です。
かといって、
女性枠で、とりあえず女性ということで、能力の低い博士を採用すると、
大学教員レベルを下げることにつながって、
外部資金も稼げず、
大学のレベルが下がります。
じゃあ、
どうするのか。
それが最も重要なのに、
議論できない、しない、のはこういうイベントを観ていて、
消化不良になります。
以前、
マレーシアの大学を訪問したときのこと。
化学科の教授たちとディスカッションしたとき、
とても女性が多いのに気が付きました。
聞くと、
10人中7人が女性とのこと。
しかも、
みんな子供が6人とか7人いるんです。
びっくりです。
それだけ子供を育てて、
仕事する時間があるんですか?
と聞くと、
お手伝いさんを雇います。
安く雇えますからね、と。
これです。
すなわち、女性が男性と同じように仕事ができる環境をまず整えること。
ニワトリか、卵か。
大学構内に託児所を整備すること。
そうすれば、子育てしながらも仕事ができます。
研究にも打ち込めます。
そうして、
徐々に女性教員が増えれば、
女子学生も増えますね。
その中でも優秀な女子学生には奨学金を積極的に優先的に与え、
博士課程進学のハードルを低くすればいいわけです。
そのための予算も付けずに、
教員の1/3を女性にせよ、という文科省は、
いかがなものかと思いますね。
教員の質を下げずに女性教員の割合を増やして、
外部資金を獲得しながら大学を活性化する。
それには時間がかかるかもしれませんが、
まずインフラを整えることです。
でないと、この国は永遠にジェンダーフリー後進国のままでしょう。
こちらの応援クリックをお願いします。
↓